AIでゲームを作る方法【2026年版】初心者向け無料ツールと7ステップ
「AIを使えば、プログラミングができなくてもゲームを作れるの?」
結論から言うと、生成AIを活用すれば、プログラミング初心者でも簡単なゲームを制作できます。ChatGPTなどのAIにゲームのルールを伝え、HTMLやJavaScriptのコードを作成してもらえば、ブラウザで遊べるミニゲームを作ることも可能です。
ただし、AIが作ったコードが必ず動くわけではありません。ゲームの動作確認、修正、素材の権利確認などは制作者自身が行う必要があります。
この記事では、AIを活用したゲーム制作を次の7ステップで解説します。
- ゲームの企画とルールを決める
- キャラクターと世界観を作る
- 画像やゲーム素材を用意する
- BGM・効果音を作る
- AIでプログラミングする
- テストプレイと修正を行う
- 完成したゲームを公開する
最初は無料で利用できるツールを中心に、数分で遊べる小さなゲームを1本完成させることを目標にしましょう。
AIでゲームを作るには何が必要?
AIゲーム制作に必要なのは、パソコン、ゲームのアイデア、文章生成AI、そして必要に応じたゲーム制作ツールです。最初から高価なソフトや専門的な機材を揃える必要はありません。
特に初心者には、ブラウザで動作するHTML・CSS・JavaScript形式のゲームがおすすめです。小規模な作品なら、ゲームエンジンをインストールせずに制作できます。
ゲーム制作に使える代表的なAIツール
| 制作工程 | ツール例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 企画・文章 | ChatGPT、Claude、Gemini | アイデア、ルール、シナリオ |
| プログラミング | ChatGPT、Claude、GitHub Copilot、Cursor | コード作成、修正、解説 |
| 画像制作 | ChatGPTの画像生成機能、Midjourney、Stable Diffusion系ツール | キャラクター、背景、アイテム |
| 音楽制作 | Suno、Udio | BGM、楽曲の試作 |
| 効果音 | ElevenLabsなど | 効果音、音声素材 |
各サービスの無料枠、機能、商用利用条件は異なります。利用前に公式サイトで最新のプランと規約を確認してください。
ゲームエンジンは必要?

ゲームエンジンとは、画面描画、キャラクターの動き、物理演算などを効率的に実装するための開発環境です。
- HTML・JavaScript:小規模なブラウザゲームを作りたい初心者向け
- Godot Engine:2D・3D制作に対応した無料のオープンソースエンジン
- Unity:2D・3Dの幅広いゲーム開発に対応。無料プランには利用条件がある
最初の1本はHTML・JavaScriptで制作し、より複雑なゲームに挑戦したくなった段階でGodotやUnityを検討するとよいでしょう。
AIでゲームを作る7ステップ
ここからは、実際にゲームを完成させるまでの流れを解説します。
ステップ1:ゲームの企画とルールを決める

最初に決めるべきことは、プレイヤーが何を操作し、どうすればクリアできるかです。初心者は複雑なRPGよりも、短時間で遊べるゲームから始めると制作範囲を管理しやすくなります。
例えば、次のようなゲームです。
- 落ちてくるリンゴをキャッチするゲーム
- 障害物をジャンプで避けるゲーム
- 制限時間内に目標スコアを目指すゲーム
- 3択クイズに回答するゲーム
ChatGPTには、次のように指示できます。
あなたは初心者向けゲーム開発のアドバイザーです。
私はプログラミング初心者です。
ブラウザで動く簡単なゲームを作りたいです。
条件:
・プレイ時間は約3分
・キーボードで操作できる
・HTMLとJavaScriptで制作
・無料のツールを中心に使用
・複雑な外部ライブラリは使わない
実現しやすいゲーム案を5つ提案してください。
それぞれについて、
1. ゲームの内容
2. 操作方法
3. クリア条件
4. 制作時の難しいポイント
を説明してください。
提案されたアイデアから1つ選び、必要な機能を整理します。
ステップ2:キャラクターと世界観を作る

ゲームの基本ルールが決まったら、キャラクターやストーリーを考えます。
例えば「リンゴをキャッチするゲーム」であれば、主人公を森の動物に設定したり、制限時間内に果物を集める物語を追加したりできます。
ただし、最初の作品ではストーリーを作り込みすぎないことも重要です。先にゲームの基本的な面白さを確認し、その後で世界観を追加しましょう。
ステップ3:AIで画像・キャラクター素材を作る

画像生成AIを使えば、絵を描く経験がなくてもゲーム用のキャラクターや背景素材を試作できます。
例えば、次のように依頼します。
2Dゲームで使用するオリジナルキャラクターを作成してください。
・緑色のかわいいスライム
・正面向き
・シンプルなドット絵
・32×32ピクセルを想定したデザイン
・輪郭を明確にする
・背景は透明
・文字やロゴは入れない
生成画像をそのまま使用する前に、サイズ、背景透過、画風の統一、既存キャラクターとの類似性を確認しましょう。
画像生成AIによっては、指定したサイズや透明背景が正確に反映されないことがあります。必要に応じて画像編集ソフトで修正してください。
ステップ4:AIでBGMや効果音を作る

ゲームには必ずしもBGMが必要なわけではありませんが、効果音や音楽を追加すると操作結果が伝わりやすくなります。
例えば、以下の音を用意できます。
- アイテム取得時の短い効果音
- ジャンプ時の効果音
- ゲームオーバー時の音
- タイトル画面用のBGM
音楽生成AIへの指示例:
明るい2Dパズルゲームで使用するBGMを作成してください。
・軽快で親しみやすい雰囲気
・8bitゲーム風の電子音
・歌詞やボーカルなし
・短いループを想定
・効果音の邪魔にならない構成
音楽生成サービスでは、無料プランで作った楽曲の商用利用が制限される場合があります。公開・販売前に使用したプランの規約を必ず確認しましょう。
ステップ5:ChatGPTでゲームのコードを作る

ブラウザゲームの場合、ChatGPTにHTML・CSS・JavaScriptをまとめて生成してもらうことで、最初の試作品を作れます。
まずは以下のプロンプトをコピーして使ってみましょう。
あなたは経験豊富なJavaScriptゲーム開発者です。
プログラミング初心者向けに、
ブラウザで遊べるミニゲームを作ってください。
【ゲーム内容】
画面上からリンゴが落ちてきます。
プレイヤーは左右に移動するカゴを操作し、
リンゴをキャッチして得点を獲得します。
【仕様】
・左右矢印キーでカゴを移動
・リンゴを取ると10点加算
・リンゴを取り逃がすとミスが1増える
・ミス3回でゲームオーバー
・スコア表示
・スタートボタン
・リスタートボタン
・操作説明を画面に表示
【開発条件】
・HTML、CSS、JavaScriptを使用
・外部ライブラリは使用しない
・画像なしでも動作する
・HTMLファイル1つで完結
・初心者にも理解できるコメント付き
最初に仕様を簡潔に整理し、
続けて省略のない完全なコードを出力してください。
生成されたコードを実行する方法
- ChatGPTが出力したコード全体をコピーする
- Windowsのメモ帳などのテキストエディターを開く
- コードを貼り付ける
- ファイル名を「index.html」にして保存する
- 保存したファイルをGoogle Chromeなどのブラウザで開く
- 実際にゲームを操作する
メモ帳で保存するときは、文字コードをUTF-8に設定し、ファイル名が「index.html.txt」にならないよう注意してください。
なお、画像や音声などの外部ファイルを読み込むゲームでは、ローカルファイルの制限によって正常に動作しない場合があります。その場合はローカル開発サーバーの利用を検討してください。
ステップ6:テストプレイとバグ修正を行う

AIが生成したゲームは、公開前に必ず自分で操作して確認する必要があります。コードに誤りが含まれていたり、要求したルールが正しく実装されていなかったりする場合があるためです。
最低限、次の項目を確認しましょう。
- スタートボタンでゲームが始まるか
- 左右キーで正しく移動するか
- アイテム取得で得点が増えるか
- ミス回数が正しく反映されるか
- ゲームオーバー後に操作を停止できるか
- リスタートで初期状態に戻るか
エラーが発生した場合は、ブラウザの開発者ツールに表示されたエラーメッセージや再現手順をAIへ伝えます。
作成したゲームで不具合が発生しています。
【期待する動作】
リンゴをキャッチすると10点加算される
【実際の動作】
リンゴに触れてもスコアが増えない
【再現手順】
1. ゲームを開始
2. 左右キーでカゴを移動
3. リンゴとカゴを重ねる
原因を調査してください。
修正箇所と理由を説明したうえで、
必要最小限の変更を提案してください。
既存の正常な機能は変更しないでください。
修正するときは、一度に多くの機能を変更せず、修正前のコードを保存しておくことがおすすめです。
ステップ7:完成したゲームを公開する

ゲームが完成したら、Web上で公開して他の人にも遊んでもらえます。
| 公開先 | 向いている作品 | 特徴 |
|---|---|---|
| GitHub Pages | HTML・JavaScriptゲーム | 静的なWebサイトとして公開できる |
| itch.io | ブラウザ・PCゲーム | インディーゲームの公開に対応 |
| unityroom | Unity製Webゲーム | 日本語で作品を紹介しやすい |
| Steam | PC向けゲーム | 販売向け。 |
| 登録費用や審査がある |
初めてのブラウザゲームなら、GitHub Pagesまたはitch.ioが候補になります。
itch.ioでHTMLゲームを公開する基本手順
- itch.ioにアカウントを作成する
- 新しいプロジェクトを作成する
- ゲーム形式にHTML Gameを選択する
- index.htmlを含むファイルをアップロードする
- 公開ページで正常に動くか確認する
- タイトル・説明文・画像を設定して公開する
HTMLファイル1つで完結する作品は単一ファイルでのアップロードにも対応しています。複数のファイルで構成されるゲームは、必要なファイルをZIPにまとめる方法が基本です。
AIで作りやすいゲームジャンル3選
1. クイズゲーム
クイズゲームは画面構成やルールが比較的シンプルなため、初めてのAIゲーム制作に向いています。問題文や解説の作成にも文章生成AIを活用できます。
2. パズルゲーム
数字合わせや並べ替えなど、明確なルールを持つパズルゲームも候補です。AIにルールと勝敗条件を具体的に指示すると、実装内容を整理しやすくなります。
3. 2Dアクションゲーム
ジャンプや移動、障害物との当たり判定を実装するゲームです。クイズゲームより難しくなりますが、少しずつ機能を追加することでプログラミングの基礎を学べます。
AIでゲームを制作するメリットとデメリット
メリット
- プログラミングの学習を始めやすい
- ゲームの試作品を短時間で検証できる
- 企画・画像・文章など複数工程をAIで補助できる
- エラーの原因やコードの意味を質問できる
- 無料ツールを中心に制作を始められる
デメリット・限界
- AIが生成したコードに不具合が含まれる場合がある
- 複雑なゲームほど仕様管理が難しくなる
- 生成画像や音楽の品質が一定とは限らない
- 外部サービスの無料枠や機能が変更される場合がある
- 著作権や利用規約の確認が必要になる
AIはゲーム開発を助ける便利なツールですが、ゲームの面白さや完成度まで自動的に保証するものではありません。
AIで作ったゲームの著作権・商用利用はどうなる?
AIで作ったゲームを公開・販売する場合、AIサービスの利用規約、使用素材の権利、公開先のルールをそれぞれ確認する必要があります。
また、AIを使用したという理由だけで、生成物の著作権が必ず発生するわけではありません。人間の創作的な関与の内容などにより、個別に判断されます。
公開前に確認したいポイント
- 使用したAIサービスが商用利用を認めているか
- 画像・音楽などの素材に第三者の権利を侵害する部分がないか
- 既存ゲームのキャラクターやロゴに酷似していないか
- 使用した外部ライブラリのライセンス条件を守っているか
- 公開先でAI生成コンテンツの申告が必要か
特にSteamでは、AIを使用したコンテンツについて申告を求める仕組みがあります。公開するプラットフォームの最新規約を確認してください。
日本の著作権に関する基本的な考え方は、文化庁の「AIと著作権について」も参考になります。
AIゲーム制作でよくある質問
AIを使えばプログラミング知識がなくてもゲームを作れますか?
簡単なゲームであれば制作可能です。ただし、AIが作ったコードの動作確認や修正を行うため、HTMLやJavaScriptの基礎を少しずつ学ぶと制作を進めやすくなります。
AIでゲームを無料で作ることはできますか?
はい。無料で利用できるツールを組み合わせれば、費用をかけずに簡単なゲームを制作することは可能です。ただし、生成AIの利用制限や公開サービスの条件は事前に確認してください。
スマートフォンだけでゲームを作れますか?
スマートフォンでもAIへの指示や一部のコード編集はできます。ただし、ファイル管理、動作検証、エラー調査のしやすさを考えると、初心者にはパソコンの利用がおすすめです。
AIで作ったゲームは販売できますか?
販売できる場合があります。ただし、ゲーム内の素材や使用ツールの商用利用条件を確認し、第三者の権利や販売プラットフォームの規約を守る必要があります。
まとめ|AIゲーム制作は小さな作品から始めよう
生成AIを活用すれば、ゲームの企画からコード作成、画像制作、テストまで幅広い工程を支援してもらえます。
初心者が最初に目指したいのは、複雑なゲームではなく、シンプルでも最後まで遊べる作品を1本完成させることです。
- ルールが簡単なゲームを考える
- ChatGPTで仕様を整理する
- HTML・JavaScriptのコードを生成する
- ブラウザで動作確認する
- 問題点を修正する
- 必要なら画像や効果音を追加する
- 公開して感想を集める
まずは「リンゴをキャッチするゲーム」など、小さな作品から挑戦してみましょう。完成させた経験が、次の作品を作るための知識と自信につながります。
参考資料・公式情報
- Godot Engine公式ドキュメント
- Unity Personal公式情報
- GitHub Pages公式ドキュメント
- itch.io HTML5ゲーム公開ガイド
- Steam Direct料金・公式情報
- 文化庁「AIと著作権について」
※2026年10月時点の公式情報を参考にしています。料金、利用条件、各サービスの機能は変更される場合があります。


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